アクリル樹脂 塗料 について
1 アクリル樹脂 塗料とは?
1-1 アクリル塗料のメリットは安価で種類が豊富であること
アクリル塗料とは、アクリル樹脂を主成分とする塗料で1934年頃に工業化されました。
1950年頃から開発、製造が始まったと聞いております。
当時は発色の良い画期的な塗料として人気を集めたちまち普及していきましたが、その後ウレタン樹脂塗料やアクリルシリコン樹脂塗料などの高性能な塗料が次々に開発され、現在の需要は減少。
しかし、安価で購入できる事やカラーバリエーションが豊富なこと、扱い(希釈や攪拌)が容易なことなどでDIY塗料としては人気があります。
また、使用用途・使用箇所によってはアクリル塗料が適している場合もあります。
2 アクリル塗料のメリット
2-1 コストが低い
塗料の費用が安い(1,200~1,800円/㎡)ことは大きなメリットといえます。
店舗など数年毎に外壁の塗替えをしたい場合などにオススメの塗料です。
短期間で建物を売却する事が決まっている場合、コスト費用の安さがメリットになるでしょう。
3 アクリル塗料のデメリット
3-1 紫外線に弱く劣化が早い
アクリル塗料は紫外線によってラジカル(劣化因子)が発生しやすく、塗料の組織が破壊されるため劣化の速度が早く進みます。
状況によりますが、数年で塗膜の光沢が失われ変色や褪色が目立つようになり、さらに劣化が進むと塗料の機能が十分に発揮されなくなってしまいます。
3-2 塗り替えサイクルが短い
アクリル塗料は他の塗料と比較して耐用年数が5年~7年程度と短いため、頻繁な塗り替えが必要になってきます。
はじめの塗替え費用が低くても、維持費、修繕費などを計算すると決してコストパフォーマンスが良いとはいえなくなります。