吹付塗装 とは?
味のある仕上がりやデザインを実現できます
外壁塗装は基本は3回重ね塗り致しますが、最後に綺麗な外観に整えるために仕上げの塗装を行います。
俗に言う上塗りです。
その仕上げ工法は大きく分けてふたつあります。
ひとつは「ローラー塗装」、そしてもうひとつが「吹付塗装」です。
ローラー塗装は、ローラーやハケを使って手塗りで塗っていく作業です。
吹き付け塗装に比べ、デザイン性が落ちますが、飛散が少なく近隣住民への影響が少ないのが大きなメリットです。
一方で、吹付塗装はエアーで塗料を吹付ける事で、ムラなく広範囲を一気に塗る事ができます。
均等に塗料をならして行かないといけませんので、職人の腕が求められます。
ローラー塗装よりも綺麗に仕上げやすく、モルタル壁などでよく使用致します。
吹付塗装 で使用する道具
吹付け作業は、「スプレーガン」と呼ばれる、専用の容器に入れた塗料を外壁に吹付ける機械を使って行います。
吹付塗装では1時間に~1000㎡とローラー塗装の4~5倍近い範囲を塗る事が出来るとされ、作業効率が高いのが特徴です。
スプレーガンには、空気圧を用いて塗料を噴射する「エアレプレーガン」と、塗料そのものの重みを使って噴射する「エアレススプレーガン」の2種類があります。
弊社では主に使用する吹付は「エアレススプレーガン」の方で、お値段も手軽に利用できるのが特徴です。
近年、飛散や風に左右されやすいので主流では御座いませんが、基本的に費用が安く済みます。
ローラー塗装が単価も高いので主流は手塗りとなりますが、吹付ならではの魅力も御座います。
和風建築にもマッチする重厚感のある仕上がりはローラー塗装にない魅力です。
デザイン性を求めるなら吹付タイル
スタッコ調
重厚感のある仕上がりならスタッコ
外壁にセメントモルタルや合成樹脂を吹きつけ、コテで塗り伸ばしたり、ローラーで押さえるなどして、表面を凹凸のある粗面に仕上げる塗装法です。
リシン仕上げと吹付けタイルとの両方の特徴を持ちます。
塗膜が最も厚く、凸凹の自然石を外壁に使ったような見た目になり、重厚感があり、耐久性も高いのがメリットです。 ただ、表面がざらついた仕上がりとなる為、やや汚れが付きやすいがデメリット。
リシン調
透湿性・通気性はバツグン
セメントとアクリルなどの樹脂に、細かく砕いた石を配合して顔料と混ぜ、リシンガンで勢いよく壁に吹き付けて作ります。
リシンが新築住宅に多く使われる理由は、その価格の安さだけで御座いません。もうひとつの大きな理由として、透湿性・通気性に優れている点が挙げられます。ではなぜ、新築住宅の外壁に透湿性が必要なのでしょうか?日本における新築住宅の多くは、木材を主に使用して設計されています。木材の天敵は水分ですので、内部に湿気がこもってしまうと早期の腐敗を招いてしまうという事態にもなりかねません。
ボンタイル調
塗装の表面がツルツルしていること
ガラ模様を付ける塗装工法の中でも、表面がツルツル仕上がるものは他にありません。では、表面がツルツルしていると何が良いのか?
①雨水が溜りにくく、カビが付きにくい
②汚れが付着しにくい(流れていく)
模様を付けて塗装するタイプの、「リシン吹き付け」や「スタッコ吹き付け」、それに「スキン仕上げ」「ジョリパッド仕上げ」などという塗装工法と比較しても、間違いなく汚れにくい塗装です。
吹付塗装 のメリット・デメリット
吹付塗装のメリット
- 施行が早い
ガンで塗装する事で、倉庫などの広範囲の塗装にも短時間で効率的な塗装が可能です。
- 様々な模様を表現できる
凹凸のあるパターンや立体感のある仕上げが可能です。
- 低コスト
施工が早く、吹付に携わる職人が少なく済む為、人件費を抑えれます。
- 狭い場所の施工も対応
狭い場所でも人が通るだけのスペースがあれば施工可能です。
吹付塗装のデメリット
- 飛散量が多く養生が必要になる
吹付塗装はどうしても飛散が多くなります。その為、広範囲において養生する必要があります。
- 塗料の無駄が発生
ローラー工法に比べて3割程度、塗料のロスが発生すると言われています。
- 騒音が発生する
吹付塗装ではコンプレッサーが必需品です。機械音が騒音と感じる人も居る為、近隣に配慮する必要があります。
- 職人の技術が必要
均等に吹き付けるのは意外と難しいもので、経験の浅い職人は使用できない。