仮設足場 略称で足場と呼ばれています
仮設足場 は原則として大規模修繕をはじめ、住宅の塗替え工事でも必須となります。
現在の支流としては、ピケ足場が良く利用されています。
ビケ足場は、1980年に株式会社ダイサンが開発した「くさび緊結式足場」の商品名です。
シンプルな構造ながら安全性・作業性・耐久性に優れ、組立てや解体もハンマー1本で簡単に施工する事が可能となりました。
足場作業の安全対策と施工能力向上という二つの問題が一挙に解決されました。
仮設足場の種類と特徴について
ピケ足場 (くさび緊結式足場)
特徴:ハンマー1本で組み立て・解体が可能
メリット①:組み合わせ方によって様々な建物に合った足場を作ることが可能。
メリット②:狭い場所や複雑な形状の建物でも足場を組むことができます。
メリット③:他の足場に比べ組み立てや解体作業に時間がかかりません。
メリット④:人件費や運搬費などを抑えられて低コストで施工できます。
デメリット①:高層の施工には適していない。
デメリット②:ビケ足場はハンマーで打ちつける為、騒音が発生する。
枠組足場(わく足場・ビデ足場)
特徴:耐久性が高く組み立てが簡単
メリット①:強度の高い鉄製の部材を使用するため、安全性の高さが特徴。
メリット②:くさび緊結式足場と違いハンマーの打音がない。
デメリット①:他の足場と比較して大掛かりな足場となり、コストが割高。
デメリット②:部材置き場と十分なスペースを確保する必要がある。
デメリット③:組み立てにクレーンを要する場合もあり、人件費が高い。
鉄製部材で強度があり安全性は高いですが、大掛かりになってしまう。
高層階には向いているが低層階での出番は現実的は無い感じです。
単管足場 (たんかんあしば)
特徴:自由自在に足場の形状を変化できる
メリット①:狭い場所でも足場の設置が可能。
メリット②:密集地における戸建て住宅に対応できる。
デメリット①:足元に限りがある為、安全面では少し危険な足場になります。
デメリット②:塗料缶など塗装に必要なものが足場に置けない。
単管足場は、歴史が最も古い仮設足場と言われています。
時代の流れを感じますが、近代での出番は少なくなりました。
密集地帯ではまだまだ利用はされています。
吊り足場 (つりあしば)
特徴:足場下は解放されており、コンパクトに施工ができる
メリット①:足場の足を付かずに設置が可能。
メリット②:橋梁やスタジアム等の鉄部塗装が可能。
デメリット①:落下事故のリスクが高く、危険を伴う。
デメリット②:作業員の足元が不安定になりやす。(吊り下げなので揺れ)
デメリット③:入念な下準備と慎重な作業が必要となり、高い技術が必要。
某スタジアムの鉄骨を塗装した際に弊社も利用した事が御座います。
体感以上の揺れ、傾斜で平衡感覚が乱れる事もあります。
スタジアムの運営をおこないながら工事がおこなえる為、双方のメリットは大きく効率的です。
移動式足場 (ローリングタワー)
特徴:滑車が付いている為、移動をする事ができ利便性が高い
メリット①:作業員は臨機応変に移動ができます。
メリット②:簡単に組み立て、解体もできる為、作業効率とコスト削減が見込めます。
メリット③:高さ調整も簡単にでき、用途に応じて調整が可能。
デメリット①:移動時に接触する事故が多発している。
デメリット②:移動時に接触する事故が多発している。
弊社でもローリング足場は所有しておりますが、使い勝手がとても良いです。
ガソリンスタンドの塗替えでは欠かせない足場となります。
天井の塗装、幕板塗装、建屋の高い位置、高所作業車が入らない場所など、
利便性が高い足場だと言えます。
メリットの方が多く、普及されている事にうなずける内容です。
住宅やアパートの低層階に向いている足場になります。